オリジナリティのある和室は壁紙がポイント

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北欧スタイル+押入リノベーション|和室インテリアコーディネートS様邸, 池田デザイン室(一級建築士事務所) 池田デザイン室(一級建築士事務所)
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和室に様々な壁紙を用いることでオリジナリティのある空間が作ることができます。和紙、古紙、カラーのもの、柄のものと壁紙の種類は様々です。これらをうまく取り入れることで、モダンな空間になったり、柔らかい、またはクールな印象になったり、今までは考えられなかったようなポップな部屋になったり・・・と和室インテリアのテイストがあらゆる方向へ広がります。色々な種類の壁紙を取り入れた和室のアイデアをいくつかご紹介いたします。

ポップな壁紙でラッピングされたような和室

リビンングに設置された床より少し浮いたように見えるこの和室は、まるでブルーの壁紙でラッピングされたボックスのようです。雪見障子の折れ戸を開けると、奥の襖にも色違いの柄が見えます。ブルーと白のポップな壁紙と畳の美しいグリーンが見事に新しい感覚の和室を作り上げています。和室といえばシンプル、粋、渋い・・・といった印象になりがちですが、見事にかわいい、ポップ、楽しい空間ができあがりました。

壁紙に古紙を用いた和室

壁と天井に古紙(まゆ袋)が使用されている和室です。ポイントとして、生きた繭を入れて運んだ楮和紙製の紙袋を水洗い・汚れを落し、壁・天井の仕上げ材に転用されている非常に凝った作りの茶室です。床の間の壁にも同じ古紙が用いられ、全体的にとても味のある和室になっています。古紙という伝統的な素材から昔ながらの日本の良さをしっかりと感じることができる空間です。

ウィリアムモリスの壁紙を貼った襖

イギリスのウィリアムモリスの壁紙を襖に貼り付けたオリジナリティのあるアイデアです。洋物でありながら古典的な襖に貼っても違和感がないのはカラーのトーンが柔らかい印象だからでしょうか。とても華やかで品があります。柄の高さや位置がぴったりときれいに揃っているところにこちらを手がけた職人さんの高度な技術を感じます。

和紙に包まれた和室

京都で活躍する建築事務所CN-JAPANがリノベーションを手がけた「和紙に包まれる家」は壁面、天井全体に和紙を重ね張りしている住宅です。和紙が作り出す柔らかな雰囲気の和室の中にダークカラーの壁を一面に設けることでお部屋全体を引き締め、モダンさがプラスされています。そして障子から入る自然光と、間接照明の光は和紙で包まれた空間を更に優しい印象へと導いています。全体に畳を敷くのではなく板間をミックスさせることで、すっきりとしたインテリアとなり素敵ですね。

和室で北欧テイストのインテリア

こちらは一面にレンガの壁紙を使用した和室です。優しい色調の繊細なレンガ模様が北欧テイストの木製家具と畳をバランス良くまとめています。おしゃれな2トーンの正方形の畳も温かい部屋の雰囲気にぴったりと合っています。畳の和室でも違和感なく北欧テイストのインテリアが実現した、和と洋がきれいに融合しているアイデアです。

模様とカラーでオリジナリティ溢れる和室

伝統的な模様も取り入れ方によってはモダンな空間を作り出します。赤茶色と紺でデザインされた大柄でインパクトのある市松模様に合わせて、天井と畳にも同じく市松模様が取り入れられています。そしてこのインテリアの斬新なところは、柄の入ったグレーの壁紙と隣に違ったカラーの無地の壁を合わせている点です。デザインの要素が多い空間でありながらも、それら全てがぶつからずにバランス良く調和されている現代的でオリジナリティのある和室空間です。

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