「ドライエリア」とは?その魅力とデメリットまとめ

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地下室ドライエリアの意味を知っていますか?この言葉を公共の建物などで目や耳にしたことがある方も少なくないと思います。公共の建物だけでなく、住宅においても地下空間を快適にしてくれるものです。そこで今回は、地下室のドライエリアのメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。自宅の地下室をドライエリアによってより快適な場所にしようと考えている方は、是非その長所短所を把握して住まいに取り入れてみて下さい。

地下室のドライエリアの意味

地下室のドライエリアの意味は、そもそも地下を持つ建物の屋外側の地面を掘った「から堀り」を表します。それによって地下室に掃き出し窓が設けられ、空間が中庭のようなスペースとなります。最近では、通常のものよりも深さの浅い「ミニドライエリア」を採用する家も多く、掘削量を減らしコストを抑えながらも、地下空間を快適にしていく工夫も見られます。では、実際にはどのように地下室を快適にしてくれるのでしょうか。そのメリットを見ていきたいと思います。


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地下空間でも自然光が差し込む明るさ

通常、地面の下にある窓のない地下室には、もちろん太陽の光が差し込んでくることはありません。したがって、その場合はその地下室で快適に過ごそうと思うとなかなか難しくなります。そうした時に地上とつながっているドライエリアの意味は、直接太陽光が差し込んでくる面にあります。地上階と同じような住環境を実現することができます。こちらのように、周りに部屋を中庭のように配置することで、地下にあるどの部屋にも自然光が入り込んでくるような明るさをもたらすこともできます。


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地下室の換気も兼ねる通風の良さ

窓がないことから地下室のデメリットの1つとして挙げられるジメジメとした空気ですが、ドライエリアの意味はそうした湿気問題の解消としても考えられます。掃き出し窓のような大きな開口が開けられることにより、地下室にも心地良い風を送り込むことができます。また、地下室と地上階とを仕切ることなくつなげることで、重力換気を利用したい効率的な自然換気も行えます。


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

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地下室を居室として利用可能

これまで、地下室を居室として利用することはできませんでした。しかし、建築基準法が改正されたことにより、「衛生上の措置」などのある条件を満たせば、地下室を居室として使えるようになりました。その条件の1つが「空堀りなどの開口がある」ということです。地下室を寝室などとして利用したい場合は、建築家とよくそうした細かな点も話し合いながら快適な住空間をつくっていきましょう。

地下室ドライエリアのデメリット ー コストアップ

ドライエリアのデメリットとして1つ挙げられるのは、コスト面です。地下室に地上階と同じような快適性を必要としない場合はコストを抑えていきましょう。あるいは、先に述べたように深さの浅いミニドライエリアを採用して、掘削量を減らしコストを抑えながらも、住み心地の良い地下空間にすることもできるでしょう。

地下室ドライエリアのデメリット ー 防音性能が落ちる

窓のない地下室のメリットは、その優れた防音性にあります。もう一つのドライエリアのデメリットは、それによって地下室に窓が設けられることにより、地下室のメリットの1つである防音性が落ちてしまうことにあります。もし、地下室をシアタールームや音楽室などとして利用することを考えている方は、ドライエリアを設けないかたちの地下室にしていきましょう。


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※ パントリーで余裕のあるキッチンに!そのメリット・デメリット

※ 知っておきたい平屋のメリット・デメリット!

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追記:三味線の稽古場として

こちらは長唄三味線の名手の稽古場兼住宅。一階・二階は住居、地階を稽古場とすることで音漏れに配慮しながら、公私の生活を分けるような動線が工夫されています。地階の稽古場は植栽を配した空堀りから差す自然光が心地よい空間が広がっています。採光のない地下室では殺風景になりがちですが、

追記:ゲストルームとして

こちらは地下に設けられたゲストルームの廊下。上品な路地のイメージで砂利敷きの間には飛び石、左側のゲストルームは格子が連なるモダンな和空間がデザインされています。正面は空堀りがあり、自然光と植栽が明るくゲストを迎えます。浴室は空堀りに大きく開いた開口部があり、プライベートを保ちながら開放的なバスタイムを楽しめるデザインがつくられています。


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