憧れのシンプルな部屋たち

Aya F. Aya F.
House of Nishimikuni, arbol arbol Modern living room
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シンプルでミニマルなお部屋って、常に片付いているように見えてすっきりとしますよね。最近では極力物を持たないミニマリストと呼ばれる人もいますが、簡素な部屋の住人がすべてミニマリストというわけではないでしょう。暮らしやすさと整った印象とをうまく同居させるのが、理想的なシンプルな家なのではないでしょうか。今回は様々なタイプのシンプルなお部屋をご紹介します。意外なアイデア、気になる空間、見つけてみてください。

ミニマルですっきり!和モダンのシンプルな部屋

House of Nishimikuni, arbol arbol Modern living room

シンプルな暮らしと聞いて、皆さんはどんなものを思い浮かべますか?例えば江戸時代の庶民の暮らしは、今よりもうんと簡素だったに違いありません。一間の部屋を仕事場にも食事スペースにも寝室にも変化させて使うアイデアは、まさにシンプル。和空間のフレキシビリティはミニマルライフにおすすめです。こちらは大阪の建築家・ARBOLの手がけたお宅。フローリングの一部を畳敷にして、用途に応じて建具で個室とすることも可能です。使い方の幅が広がる和モダン空間、ステキですね。

Photo: Yasunori Shimomura

無駄なものをそぎ落としたミニマルなベッドルーム

大きな家具は、そのデザインや色など、場合によっては空間を重ったるくしてしまうことも。すっきりとしたデザインにまとめたければ、高さのある家具をやめて、空間の凹凸は少なめにおさえるとよさそうです。こちらのベッドルームでは、ベッドはマットレスを置いただけ。ベッドサイドには小さなテーブルに箱を積み重ねただけというミニマルなインテリアです。その代わりに、壁には気持ちの良い海辺の景色の壁紙が取り入れられていて、心地よい広がりを感じさせてくれます。

色味をおさえてミニマルなリビングに

空間の色味をおさえると、小ぢんまりとした印象にまとめることができます。例えばこちらはリビングダイニング。真っ白な天井と壁が広々としています。家具にも白、ベージュ、グレーといった明度の高い色彩を取り入れて、爽やかで清潔感のあふれる空間に仕上げています。アクセントとして、クッションカバーに黒や柄の入ったものを取り入れていますが、気分によって明るい色にしてみても、リビングの雰囲気がぐっと変わって手軽な模様替えになるのでは?

白に差し色ですっきりとしたアクセント

シンプルとかミニマルと聞くと、白を基調としたインテリアが多くなってしまいますが、真っ白で統一するとなんとなく寂しい感じがしてしまうことも。ならば、アクセントとして差し色をしましょう。例えばこちらの階段は、白と濃い色のフローリングで構成されていますが、抑えた色合いのストライプのライナーを階段に敷くことで、白い空間にパンチがききます。ストライプというシンプルな柄ゆえに、きっちりとしたまとまりも感じられますね。

白と無垢材のアーティスティックミニマル

リビングというと、ソファがあってテーブルがあって、というイメージですが、こちらはそんな固定概念をポジティブに覆してくれる空間です。階段下の小ぢんまりとした部屋の片隅に、テレビが置かれ、その周りを木でできたベンチがL字型に囲みます。ベンチ下は空洞となっているため、収納としても使うことが可能。高い位置に付けられた窓は、西日を和らげるために太鼓貼りの障子が取り付けられていて、影のうつろいが楽しめそうなミニマルリビングです。

Photo: 寺島博美

白とシルバーで機能的なシンプルキッチン

色彩心理学によると、白は清潔感や軽やかさを感じさせます。それゆえに、水廻りに好んで取り入れられます。こちらのお宅のキッチンは、とても広々としていて、天井まで開けた窓がたっぷりと光を注ぎ込んでくれます。ワークトップには白、調理機器にはシルバーと黒とで統一されていて、すっきりと清潔感のある空間に。色とりどりの食材も、白い調理台の上で美しく輝きますね。料理の仕上がりにもこだわりたくなるようなキッチンです。

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