防音性を上げてストレスのない落ち着ける住まいに!静かな住宅にするために知っておきたい6つのこと

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
House in Obu, Isao Kato architects / 加藤功建築設計事務所 Isao Kato architects / 加藤功建築設計事務所 Modern houses
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防音性能は都会の喧騒の中でも静かで落ち着ける住まいを手に入れるために非常に重要になります。外からの騒音だけでなく、家の中の音が外に漏れることで近隣の騒音になってしまわないか心配になってしまうだけでもストレスを感じてしまうでしょう。そこで今回は、住まいの防音性について是非知っておきたいことを紹介していきたいと思います。

防音はプランニングから

防音性を高めるために、最初にできることは住まいのプランニングです。騒音の元となる道路や近隣の建物と住まいの距離を出来るだけ遠ざけるような建物の配置としたり、あるいはこちらの上原和建築研究所が手掛けた住まいのように、中庭を中心としたプランニングとすることで、建物の外周に音の出入りがしやすい窓を設けることを最小限に留めながら、中庭に開いた開放的で落ち着きのある住まいにすることもできます。

壁の防音は騒音がする側に

防音対策は周辺環境をきちんと把握して、無駄な部分に余分な費用をかけてしまわないように、効果的な場所に施していくことが大切です。特に、外部からの騒音対策に関しては、騒音がする側の外壁に対して遮音シートを取り入れたり、その壁にある開口の面積をできるだけ小さくするなどの対策を行っていきましょう。

最も音が入りやすい窓やドア

住宅の中で最も音が侵入してきやすいのは窓やドアの開口部です。最近では断熱性能の高い複層ガラスを採用する住宅が多くなってきていますが、その複層ガラスでもガラスの厚みが異なるものを選ぶことで遮音性も上げることができます。また、音は空気を伝わってくるため、気密性を上げることが遮音性を上げる方法の1つでもあります。窓やドアを引き戸ではなく、より気密性の高い開き戸などにすることも検討してみてもいいでしょう。

生活音に対する対策

マンションや二世帯住宅では上の階の生活音が下の階に伝わることで、せっかくの住まいが住み手にとってストレスになってしまうこともあります。床や天井の防音性はもちろんのこと、場合によっては間仕切り壁や排水管の防音対策も考えていきましょう。フローリングにカーペットを敷いたり、畳を敷いたりすることも、下の階に音が伝わってしまうことを軽減する取り入れやすい方法です。畳とフローリングのどちらにするかは、「畳vsフローリング。比較することで見えてくるそれぞれの良さ」も参考にして選んでみて下さい。

写真:鳥村鋼一

換気扇もきちんと考慮

外壁や開口部をきちんと防音しても、換気扇の穴から音が入ってきてしまい、騒音対策が全く意味をなしていないことになる可能性もあります。キッチンを中心とした換気扇の取り付け位置はそうした換気扇の穴がどこに開けられるのか、あるいは壁へ取り付けるタイプの換気扇ではなく、天井に取り付けるタイプのものを選ぶことも検討してみて下さい。

防音と家づくりのアイデア

これまで外壁・開口部・床などの防音対策を述べてきましたが、単純にそうした部分の遮音性能を高めることも1つの方法ですが、ちょっとしたアイデアを取り入れることで、騒音対策が目に見えるかたちで住まいを形作っていくこともできます。例えば、こちらの住まいのように遮音性の優れたガラスブロックを壁に使うことで、壁ながら光が差し込む明るい室内に出来ると同時にプライバシー保護、さらには格子状のデザインが和風の雰囲気によく馴染む和モダンなインテリアとすることもできます。

【防音などについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ 遮音、吸音、防音の違いとは?静かに落ち着ける住まいとするための6つのポイント

※ 吸音・遮音・制振。それぞれの特徴と素材の種類まとめ 

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