ほっとする木の住まい

Michiko JUTO Michiko JUTO
アンドの家, FrameWork設計事務所 FrameWork設計事務所 Scandinavian style corridor, hallway& stairs
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木の優しさが感じられる住まいってやっぱりほっとしますよね。ご紹介するのは木造のほぼ平屋建てに近いプランを採用した住宅で子ども部屋だけを2階に配置。仕上げ材や造作家具にも天然木をふんだんに使った家族が安心して暮らせる住まいを手がけたのはFRAMEWORK設計事務所です。

急傾斜の片流れ屋根がひと際目立つ外観

ゆったりとした敷地の道路側は駐車スペースを確保し、建物はセットバックしているため玄関までの長いアプローチが生まれました。中庭を囲むL字型の平屋建てに太陽光発電に有利な30度の急な傾斜を持つ片流れの屋根が特徴的な2階部分が乗っかったひと際目立つフォルムの住宅です。道路側のファサードには視線が交わらない位置に横長の窓を配置し採光と換気を確保しています。

趣きのある玄関アプローチ

駐車スペースの脇のアプローチを進むと建物を通り過ぎさらに奥へと導かれていきます。ボリュームを欠き込んだ部分には軒下も含め、天然木を張り温かみのあるエントランス空間を作り出しています。さらに特徴的なのが大きめの地窓。内部は玄関のすぐ横に配置された和室です。まるでショウウィンドウやギャラリーのディスプレイのように素敵な演出が目を引きます。コンクリートの飛び石の周囲には砂利を敷き詰め、和モダンな雰囲気が漂う趣きのある外観です。

地窓の効果

こちらが前述の地窓のある和室で右手の障子を開けると玄関です。玄関アプローチに向って設けられた地窓ってあるようでなかなかないですよね。ピクチャーウィンドウを意識してアプローチ脇の庭の植栽も丁寧に計画されています。また窓辺の板の間にディスプレイした季節の植物や飾りが帰宅した家族や来客を優しく出迎えてくれます。

玄関脇の和室って便利

わずか4.5帖の広さですが仏壇と押し入れも設けられています。玄関脇に配置しているので離れ的な感覚で使える客室としても十分機能する和室です。壁も天井も白で統一した空間に縁なしの琉球畳とナチュラルな木の構造体や仕上げが調和しモダンな和室を演出しています。

化粧梁がアクセントの安定感と温かみのある生活空間

平屋建て部分も片流れの屋根を架けており形状がそのまま室内に現れています。ラスティックな雰囲気の化粧梁が安定感をもたらし落ち着きますよね。ダイニングの奥には造り付けのカウンターを設置しワークスペースを確保。おもちゃや生活に必要なモノをあえて見せるようにディスプレイすることで、家族が楽しく暮らせる温かみのある空間を演出しています。

中庭に面した一体型のLDK

キッチンの背後は天井の高さを利用して採光を十分確保できるハイサイドライトを設置。ワンルーム型のLDK全体が中庭に向って開かれているため開放感は抜群。壁の厚みを利用したニッチがあちこちに設けられています。空間を無駄にすることなくちょっとしたアイデアでディスプレイなど楽しめる場所を確保した住まい、是非参考にしたいですよね。リビングから直接続く2階への階段は家族が常にお互いの存在を確認できるので特にお子さんのいる家庭では取り入れたいプランです。

経年変化の楽しめる住まい

回廊のように建物に沿って軒下空間がL字型に設けられています。1階には夫婦の寝室も配置されており大きな掃き出し窓を開ければウッドデッキで仕上げた縁側のような外空間まで延長されます。同じくFRAMEWORKが設計した「中庭から出入りするオープンな家」も生活空間の一部として取り入れた中庭を囲むように建物を配置しています。是非ご覧ください。ふんだんに使った住宅は家族の成長と共に経年変化が楽しめるのがポイント。丁寧にメンテナンスをすれば長生きする木造住宅、さらに自然エネルギーを取り入れることでサステイナブルな暮らしが実現できそうですよね。

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