カジュアルスタイルは、ゆったりとくつろぎたい部屋づくりに持ってこいのインテリア。肩の力が抜けて、心落ち着けるような内装は、家で過ごす時間を気持ちよく楽しめそうですね。では、どんな方向性でカジュアルスタイルを作り出せばよいのでしょうか。ここでは6つの異なるスタイルのインテリアをご紹介します。カフェ風や隠れ家風など、チャレンジしてみたいスタイルや気になるアイデア、見つけてみてくださいね。
カジュアルスタイルのインテリアでは、肩ひじを張らないようなシンプルな家具や自然のあたたかみが感じられるような設え、また、わざと家具の形を揃えないなど、どこかラフな雰囲気でコーディネートされることが多いもの。こちらのオフィスでは、広い空間を背の低い本棚と上から吊るした観葉植物で緩やかに区切っています。視界を遮らないように工夫することで、開放感のある部屋になりますね。また、植物が目だけでなく気持ちまでほっとさせてくれるはず。
Photo: 吉田祥平
きっちりとしたクラシカルなインテリアでは、物は隠す収納ですっきりと見せることが多いもの。逆に、カジュアルスタイルではオープン収納にすることで、日常が垣間見えるインテリアとなります。こちらのオープンキッチンでは、調理小物などが釣棚に収められています。使う頻度の高いフライ返しやおたま、マグカップなどは、取り出しやすいように吊るされていて、デコレーションのように見た目にも楽しくなります。
Photo: Akihide Mishima
力の抜けたカジュアルスタイルでは、家具もきっちりとしたデザインのものでなく、ありあわせの物を工夫してみることで、個性的な空間が作り出せます。例えばこちらは古い工場跡っぽい空間に合わせるように、マットレスを床に直置きして、クッションをたくさん配置することで、ふかふかのコーナーソファ―をDIYしています。無機質な空間を彩るように、カラフルなクッションカバーを取り入れると、女性が喜びそうなおしゃれルームが完成です。
ゆったりとくつろぐ場所では、お気に入りの物に囲まれたい、という方も多いのでは?好きな本や音楽に囲まれる空間を、ということはよくあると思いますが、こちらはかなり意表をついたインテリア!群馬の建築家・KAZ建築研究室の手がけたこちらのお宅の土間リビングは、ガラス張りの車庫が隣接する空間。建具を開け放つことも可能で、大勢で集まるときにはより広々と部屋をアレンジすることができるのだそう。車好きにはたまらない気持ちの良いお部屋ですね。
インテリアに手を加えたり、家具を新調したりすると、今までとは全く異なる印象の部屋づくりが可能になりますが、やはりコストかなりかかってしまうもの。手軽にお部屋の雰囲気をアレンジしてみたいというのであれば、注目したいのが壁です。たいていの賃貸物件では、白い壁が取り入れられていますが、この一部に色を加えるだけで、ぐっとお部屋の雰囲気が変わってきます。最近ではきれいにはがせるウォールステッカーや壁紙も出回っているため、探してみてはいかがでしょうか。こちらのような大胆な色や柄のものを使う場合には、壁の一面だけとか、一部のみに使用するとうるさくなりすぎず、おしゃれに仕上がります。
家具を買うとき、たいていの場合はリビングセット、ダイニングセットなどのようにデザインを揃えて選ぶと思います。近年流行りのブルックリンスタイルでは、ちょっとアーティスティックに、敢えて家具を寄せ集めのようにコーディネートします。特にソファはヴィンテージっぽい革張りのものを選ぶのがポイント。家具のひとつひとつに個性が見えるインテリアは、ラフで抜け感があるため、見た目にもとてもカジュアルに。お薦めのインテリアスタイルです。