今回ご紹介するのは丘陵地に立つという立地条件を生かして計画された見晴らしの良い住まい。若山建築設計事務所が手掛けたこちらの住宅では、2階のリビングから御在所岳をはじめとする鈴鹿の山々を眺望することが出来ます。木を多用したぬくもり溢れるリラックス空間で美しい景色を堪能できる素敵な住まいです。では詳しく見て行きましょう。
敷地は、四日市市郊外の閑静な住宅地の一角。リビング部分の大きな縦長の窓が印象的な外観です。黒を基調にした、モダンで落ち着いた雰囲気でまとめられており、周囲の環境に溶け込んでいます。
内部は、外観とは打って変わって白を色を基調とした明るい空間となっています。広々とした玄関ホール、またそこに配置された大きな収納も助かりますね。スチールと木を組み合わせた階段は、光を十分に通し、また、すっきりシンプルで軽快な印象を与えます。木目が美しい無垢のフローリングが、ぬくもりの感じられるナチュラルな要素を空間に加えています。
階段を上ると広がるLDKスペースは、まるで山麓に立つ別荘のような雰囲気の空間です。そんな印象を与えるのは、梁、天井、床、建具とふんだんに木が使われているからでしょう。明るく、かつ温かみのある木の空間は家族のだんらんやくつろぎの空間として最適ですよね。また、外観で目を引いた大きな横長の窓が部屋全体に光と素晴らしい景色をもたらしてくれます。
暗くなるとこのように素敵な夜景が眼前に広がります。視界を遮るものがなく、住宅地に居ることを忘れてしまいそうな景色ですね。立地の特性を十分に生かし設計されたからこそ実現する贅沢な光景です。
木造住宅、と聞くと耐震強度の心配があると思われる方も少なからずいらっしゃると思います。しかしこの住宅は、建築基準法で定められた耐震強度の約3倍の強度で設計されており、地震時のことを心配することなく、木のぬくもり溢れる居心地の良い空間で生活することができるのです。