建築家に家づくりをお願いすると高くつく、そんなイメージを持っている方も少なくないでしょう。今回ご紹介する若山建築設計事務所が手掛けたこちらの住まいは総工費を約1800万円に抑えた経済的な住宅。コストを抑えながらも、内装に木を多用するなど、こだわりが詰まったモダンな住まいとなりました。では詳しく見て行きましょう。
敷地は三重県四日市市郊外の大きな団地に隣接した里山の中。南側および西側には里山が広がり、自然に囲まれたのどかな立地です。敷地面積は90坪弱、延べ床面積は30坪弱となっています。コンパクトながらもシンプルな箱型で構成することで、効果的な空間の使い方がなされています。ダークで落ち着いた雰囲気の外壁に、大きな窓と玄関部分の白が映えるモダンな外観です。
玄関アプローチの反対側は、1階、2階部分ともに目の前に広がる緑豊かな風景に向かって大きな開口が設けられています。窓から漏れるあたたかな光も素敵ですね。
こちらは玄関の様子。室内には外観とコントラストを成すような白を基調としたすっきりと明るい印象の空間が広がっています。そして床を中心に随所に用いられた木がナチュラルで温かみある空間を演出しています。このようなシンプルで無駄のない空間づくりはコストカットにもつながるでしょう。
広々と開放的なLDKは2階に配置されています。ステンレス製の本格的なキッチンが素敵ですね。無駄のないすっきりとシャープなデザインのステンレスキッチンはその耐久性、機能性の高さはもちろんのこと、どのような空間にも自然とマッチします。また、リビング、ダイニング空間に向かってオープンな形式をとっているキッチンなので、料理中に他の家族とコミュニケーションを取ることができるとともに、窓越しに広がる景色を楽しむこともできます。シンプルモダンな空間にペンダントライトがアクセントを加えていますね。
この空間にも無垢のフローリングをはじめ、梁や天井と共に木が多用されており、そのぬくもりある素材感を感じることができます。家族の集まる場所だからこそ、ナチュラルであたたかみのある空間で団らんを楽しみたいですよね。このようにローコストであっても本格的な素材を使って空間づくりをすることは可能なのです。またその強度に関しても、建築基準法の耐震強度の約3倍の強度で設計をされているとのこと。安心安全で居心地の良い空間が実現しています。
LDKの横に位置するベランダも本格的な木製。広々としたつくりで、窓を開放すればLDKと一体化した空間の使い方が可能です。目の前に広がる自然を思う存分堪能できるこの素敵な空間は、まるで山間の別荘にいるような贅沢な気分にさせてくれますね。
若山建築設計事務所が手がけた家については、こちらの記事でも紹介しています。
「強度3倍の耐震設計で2250万円!家族も安心&快適なローコスト住宅」
【ローコスト住宅については、こちらの記事でも紹介しています】
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