タンスを使って上手な収納を

Aya F. Aya F.
VESTIDORES, MUEBLES RABANAL SL MUEBLES RABANAL SL Scandinavian style dressing room
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収納にタンスを使う人が減っているといわれていますが、これは住宅事情の変化に伴い、造作のクローゼットを設置する物件が増えていることも要因のひとつのようです。とはいえ、収納するものによっては引き出しタイプの家具の方が便利なことも多いもの。どういったところにタンスを取り入れていくのがよいのでしょうか。今回は、いろんな形の家具をご紹介しながら、使い勝手の良さと見た目の美しさ、インテリアとしての利点について考えていきます。

収納するもの別のタンス選び

タンスというと、すぐ思いつくものとして衣類を収めるための家具を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実際のところ、貴重品や小物などを収納するためにもタンスは使われています。収めるものによって、しっくりとくる形は異なるもの。例えばクローゼットでは、ハンガーに掛けるタイプも必要ですが、Tシャツや下着などの畳んで仕舞うほうが見た目にも使いやすさとしてもよかったりしますよね。収めるものによっても引き出しの丁度良い深さは変わってきます。いろいろこだわってみましょう。

和の空間をシックにまとめる

アンティークがお好きな方ならば、古い家具を取り入れたインテリアに魅力を感じるのでは?特に、古い和箪笥は造りが頑丈で、見た目の美しさだけでなく、隠し扉などがついた実用性も期待できるものも多くあります。こちらは神奈川県の建築家・建築設計事務所山田屋の手がけたお宅の和室。重厚感のある和モダン空間には古いタンスが置かれていて、おしゃれなアクセントとなっています。和の空間には和の家具。お互いの良さが引き立ちます。

凹凸を防止するには

据え置き型の家具が避けられるようになった要因の一つは、地震が起きた時の安全性ともいわれます。確かに大きなタンスが倒れてくることを想像するだけでも恐ろしいですよね。突っ張り棒で策を講じるのもよいですが、見た目がちょっと。また、既存の空間にタンスを置くことで空間に凹凸ができることも、気になるポイントかもしれません。これらの問題をすっきりと解決しているのがこちらのお宅。壁に家具に合わせた空間を設けてすっぽりとはめ込むことで見た目にもすっきりとして倒れる危険性もなさそうです。

Photo: 安川千秋

ユニット式家具で最強のクローゼットづくり

クローゼットをユニット式にすると、持ち物に合わせてカスタマイズがしやすくなるため、長い目で見ても合理的。こちらのお宅では、オープンな棚とハンガーポール、そして中央の取り出しやすい位置に引き出しを取り付けることで、いろんな種類の衣類や小物を収めるのに対応しやすい家具づくりを実現しています。同じ色とデザインの棚板で統一されているため、見た目にもすっきりと美しいのが大きな魅力です。

デザインを揃えて

生活していく中で、必要となる家具を買い足すことはよくあること。とはいえ、用途に合わせたデザインと、すでに自宅にある家具のデザインとがかみ合わなくなるということも、よくあることなのではないでしょうか。特に同じ空間に置くタンスなどでは、なるべく素材感や色は揃えておきたいものです。ロングセラー製品などでは、同じデザインや素材のものを長く扱っているため、買い足していくときにもこのような問題は起こりにくくなります。

隙間スペースを活用?

狭小住宅や家族の多いお宅では、なかなか収納のために家具をいくつも置くことは難しかったり、避けたかったりしますよね。住空間を充分に取りながらも収納空間も確保するというのは、なかなか難しいことです。新築やリノベーションする場合には、その点について熟考した上で作っていきたいもの。こちらのお宅では、寝室となる部屋の一部を小上がりとすることで、その下の部分をたっぷりの収納スペースとしています。このような隙間スペースの活用、上手にしていきたいですね。

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