猫と一緒に快適に暮らせる省エネ狭小住宅

K.Yokoyama K.Yokoyama
猫と暮らす小さな家, 株式会社 ギルド・デザイン一級建築士事務所 株式会社 ギルド・デザイン一級建築士事務所 Scandinavian style living room
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今回ご紹介するのは、猫と仲良く暮らすための工夫がたくさん詰まったシンプルでコンパクトな住まいです。省エネやエコを考えた暖房システムも取り入れられており、心も体も健やかに過ごせる居心地のいい住空間が見事に実現しています。猫と一緒に暮らせるような快適な家作りを考えているという方には、何か参考になるアイデアが見つかるかもしれません。このプロジェクトは、東京を拠点に活動する株式会社 ギルド・デザイン一級建築士事務所によって手掛けられました。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!

猫と住む狭小住宅

ロケーションは東京都内の住宅地。ご夫婦2人が猫と共に暮らすための住まいとなっており、地下1階、地上2階建ての構造をしたコンパクトな狭小住宅です。この住まいのあるエリアは、北側斜線制限が特に厳しいそうで、また敷地も南北に奥行きがあるものの間口が狭くなっているために、家作りの際は様々な工夫が必要だったことをうかがわせます。建物は片流れ屋根を持ち、正面となる南側の2階には張り出したバルコニーが設置されており、印象的な外観となっています。

広がりが感じられる2階

こちらは生活の中心となる2階のLDKの様子です。敷地の南面には道路があるのですが、2階にLDKを置くことで、住まい手のプライバシーがきちんと守られ、安心して過ごすことができますね。その南側に位置するリビングには大きな開口が設けられており、十分な日当たりや風を感じられます。またリビングは片流れ屋根の形状を生かし、天井が特に高くなっているのでゆったりとして居心地が良く、バルコニーにも面しているので空間的な広がりが感じられ開放的な雰囲気です。

猫のための設備が満載

この2階のLDKには、実は同居するにとっても嬉しい設備が揃っています。高い天井部分のハイサイドライトには、奥行きを取って台を設置し、猫がのんびりと外を眺められるようになっています。また構造体である梁をキャットウォークとしても利用出来るようにと、猫用はしごが梁と繋がるように取り付けられています。飾り棚のような猫階段も壁に設置されており、人間だけでなく猫も楽しく過ごせる工夫がたくさん詰まったリビングとなっているようですね。

タイルが印象的な水廻り

こちらは洗面&バスルームの様子です。白を基調とした清潔感のある空間に、洗面所の壁の一部に赤いタイルが貼られアクセントとなっており、お洒落な雰囲気です。床は段差のないバリアフリーの作り。またバスルームと洗面スペースとの仕切りは透明なので、水廻り全体に一体感があり広々と感じられます。

夏も冬も快適な省エネ空調システム

こちらは地階の納戸。収納などに利用出来るようになっています。ここには夜間電力を使う蓄熱暖房機が設置されており、温まった空気を天井の穴や階段室から2階まで届けます。さらに住まいの2階にはダクトを設けていて、それが循環ファンとつながっているので、2階の天井まで上がった暖気を、再びこの地下まで戻すことが出来るそうです。せっかくの暖かい空気を有効的に使えるよう、省エネな暖房システムとなっているようですね。夏はファンを逆転させて、地下の涼しさを循環させます。環境にも住まい手にも優しい作りで、猫もこの家できっと快適に過ごせていることでしょう。

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