クローゼット収納を上手に取り入れるための15のポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
homify Minimalist bedroom
Loading admin actions …

クローゼットを住まいに取り入れて、大容量の収納スペースにきれいにひとまとめに衣類などを収めておきたいという方も多いと思います。しかし、そのかたちは様々ありますし、中身もどのように収納していくかで、使いやすさや収納力も大きく変わってきます。そこで今回は、クローゼット収納を上手に取り入れるためのポイントをまとめて紹介していきたいと思います。せっかくの大きな収納スペースですから、賢く上手に活用していきましょう!

クローゼットに収める物を整理

クローゼットを取り入れるとなると、まず問題となるのがその大きさだと思います。余裕を持って大きめにつくることも1つの方法ですが、あまり大きすぎると生活空間が小さくなってしまいますので、適切なクローゼットの大きさを見つけることが大切になります。現在のクローゼットをもとに決めていくこともできますが、出来れば必要なものと不要なもので整理していき、本当に必要とするクローゼットの大きさを確認していくといいでしょう。

季節ごとに分類

必要なものが整理できたら、次はセーターやマフラーなど季節ごとに分類していきましょう。下で詳しく述べますが、クローゼットを上手に使いこなしていくには、使用頻度に合わせて収納場所を決めていくことが基本となります。そのため、夏にセーターがハンガーにかかっているようなことがないように、季節ごとにまとめて収納していくことが大切になります。また、これによってクローゼット内にどれくらいのスペースが必要になるかもより詳細になってきます。

使用頻度に合わせて上・中・下段に収納

クローゼットを上手に使いこなしていくには、使用頻度に合わせて上段・中段・下段に収納していくことが基本となります。手や目の届きにくい上段には、オフシーズンの衣類を収め、一番取り出しやすく目の届きやすい中段には普段着るような衣服をハンガー掛けで収納し、下段には引き出しを取り入れて、奥行きを最大限に活用していくといいでしょう。

クローゼット内を一度に見渡せる折れ戸

ここからは、クローゼットの扉について見ていきたいと思います。というのも、扉の開き方によってクローゼット内の見え方や使い方も大きく変わるからです。おすすめなのは折れ戸です。この扉の開き方であれば、クローゼット内全体を一度に見渡せるように扉を全開することができますし、間口の大きなクローゼットでも全開にできることはもちろん、開き戸のように扉の開閉のために手前に広いスペースを必要することもありません。

写真:archipicture

カーテンで覆う

クローゼット内全体を一目で見渡せるような扉ということでは、カーテンで覆うことも1つの方法です。この方法では、一般的な扉と比較すると、カーテンは自由に取り替えやすく、インテリアや季節に合わせてクローゼットのデザインを簡単に変えられることも大きな魅力となるでしょう。

開き扉は手前に十分なスペースを確保

開き扉、あるいは観音開きとも言いますが、こうした扉の開き方もクローゼットの中が一目で見渡せる開き方であることからおすすめです。ただし、上でも少し述べたように、戸を開けた時に手前に十分なスペースを確保しておくことは念頭に置いておきましょう。クローゼットの間口が広いと、その分戸の幅も大きくなるため、手前に大きな余白が必要となることは注意が必要です。特に、その部分が動線の場合、室内の移動に支障が出てくるので、その配置場所にも気を付けておくといいでしょう。

扉を敢えて取り付けない

クローゼットの中身を上手につくっていくことで、扉を取り付けずともおしゃれに見えるクローゼットにすることもできます。キーワードは「見せる収納」で、同じ素材の物や同じ色の物をきれいにまとめて収めることで、扉がなくともショップでディスプレイされているようなおしゃれな印象を生み出すことができます。扉がなく、きれいにまとめて収められていることで、取り出しも簡単で、服選びも楽になるでしょう。

ウォークスルータイプ

扉のないクローゼットを取り入れたいけど、物をきれいにまとめて収納する自信がないという方には、ウォークスルータイプのクローゼットもおすすめです。こちらのように寝室の奥に1枚壁を設けて、それを目隠し代わりに利用すれば、クローゼットがごちゃごちゃしていても寝室のインテリアを乱すことはありません。また、廊下のような通路の両側に収納スペースを設けるウォークスルータイプの取り入れ方もあります。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の寝室を紹介しています◀

※ 寝室の写真ページ

ウォークインタイプ

ファッション好きで衣服の量があまりにも多いという方は、ウォークインクローゼットも検討してみるといいでしょう。衣服のために部屋を1つ設けることで、大きなスペースは必要となりますが、これまで見てきたような扉の開き方に気を配る必要もありませんし、衣類が1つの場所にまとめて収められていることで、服選びも楽になります。

隙間のない収納の仕方

ここからは、クローゼットを上手に活用していく方法について見ていきましょう。まずは、当然のことですが、クローゼット内に隙間がないような収納の仕方を心掛けることです。細かく板で仕切っていったり、透明ボックスを使って上手に隙間をつくらない収納をしていくといいでしょう。隙間を生まないように細かく仕切っていくということは、それだけ細かく衣服を分類することができるということでもありますので、使いやすさのアップにもつながるはずです。

収めている物をすぐに把握できる工夫

クローゼットを上手に活用していく上で、引き出しやボックスを使って物を分類、あるいはスペースを有効に利用していくことはとても大切なことです。しかし、それによって中に何が収めているか分かりづらくなることは避けなければなりません。そのために、ラベリングをしたり、透明ボックスを用いるなどして、収めている物をすぐに把握できる工夫もしていきましょう。

壁面も活用

クローゼット内の壁、あるいは扉の内側といった壁面も積極的に活用していきましょう。小物を収めておくには丁度いいスペースです。フックやバーを壁に取り付ければ、ある程度の量のアクセサリーなどを壁に掛けておくことができますし、一目で見える場所でもあるので、選びやすい収納場所でもあります。

服選びに適した照明

クローゼットを取り入れる際に合わせて考えておきたいのが照明です。そこには、服選びに適した昼白色の照明を取り入れていきましょう。この照明の色は、太陽光に近い色で色味のないニュートラルな光となることから、昼白色の照明の下では物の本来の色のまま見ることができます。そうしたことから、室内で選んだ服が屋外の明るい場所に出ると違う色に見えるということを防ぐことができます。

【照明の色については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 照明の色の種類と適した設置場所

押入れは奥行きを上手に活用

クローゼットではなく、押入れがあるという住まいも多いと思います。押入れの場合、より奥行きがあることから、それを上手に活用していくことがポイントとなります。押入れは奥行きが深いということを意識しながら、あとは上で述べたポイントを参考に、クローゼットと同様に上手に収納していくことを心掛けていくといいでしょう。

服選びが楽しくなるクローゼットに

クローゼットを上手に取り入れるポイントとして最も大切なのは、服選びが楽しくなるクローゼットにすることを心掛けることではないでしょうか。それはつまり、服の出し入れのしやすさや収めている物が一目で分かることなどの使いやすさにつながると思います。今回のことをヒントに、あなたにとって一番使いやすいクローゼットを見つけてみて下さい。

▶homifyで建築家を探してみませんか?無料で使える募集ページで見つけましょう!◀

理想の建築家を見つけるための建築家募集ページ

Need help with your home project?
Get in touch!

Highlights from our magazine