若手建築家チームによるモダンな平屋住宅

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Casa do Vale, FRARI - architecture network FRARI - architecture network
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本日紹介するのはポルトガルの若手建築家チームFRARIによるプロジェクト。これは建築だけでなく、都市計画やエンジニアリング、インテリアデザインなど異なる分野の若手デザイナー達がコラボレーションして行ったユニークなプロジェクトです。そうして建てられたのが一軒の住宅… さっそく見ていきましょう!

外観

こちらが外観。真っ白い外壁に規則的に並んだ開口部がリズムを感じさせます。平屋住宅ですが、この建物がその語感を覆す印象であるのは、幅なんと30mという横にとても長い形状であるため。モダンな存在感をまとい、一般住宅というよりも公共の施設のような雰囲気です。

深い庇とテラス

違うアングルから外観を見ると建物には長方形をくり抜いたような深い庇があり、軒下が半屋外のテラスとなっていることが分かります。深い庇は夏場の強い直射日光を遮り室内を涼しく保ちながら、快適な日陰をテラスに落とします。室内の床とフラットなレベルに設定することで、室内外の境界無く自由に行き来できるフレキシブルなスペースとなりました。

ミニマルなエントランス

こちらがエントランス。形状も色もとてもミニマルなデザインかつ、真っ直ぐに建物の向こうまで見通すことができます。これはこの住宅が立つ敷地の魅力を最大限に引き出すテクニックなのです。次の写真で確認してみましょう。

視線の先に広がる風景

エントランスに入ったアングルがこちら!突然目の前に雄大な渓谷の景色が飛び込んできます。極限までミニマルに抑えたスペースからのこの風景、きっと初めて訪れたゲストは鳥肌が立つような感動を覚えることでしょう。なだらかに続く渓谷と住宅の細長い形状は互いに呼応しているようです。

室内

室内は大きくリビングやダイニングなどのパブリックエリアと、寝室やバスルームといったプライベートエリアに分けられており、建物の中央に配された中庭がこの二つをうまく分離しています。インテリアはフローリングの絶妙な色合いも含め、中間色でまとめられた明るく落ち着きのあるスタイルです。

機能的なキッチン

こちらはビルトインの壁面収納とアイランドキッチンで構成されたミニマルで機能的なキッチンです。マットな質感の白とフラットな表面のおかげで、よりすっきりと軽やかな印象に。こちらももちろん大きな開口部とテラスに面しており、開放的な気分を味わいながら作業が可能です。

バスルーム

大きな開口部のあるバスルームは中庭に面しており、プライバシーを守りながら開放感を感じられる気持ちのいいスペースです。さんさんと差し込む自然光がよく磨かれた石材の壁に反射してより明るく、輝きのある美しい空間に見せています。石材は白ではなく少しピンクかかった色合いのものを選ぶことで、優しく女性的な柔らかみのある雰囲気を作っています。

廊下

プライベートエリアへと続く廊下です。リビングと同様のフローリング、そして大きな木製ドアによって、装飾の無いミニマルスタイルでも柔らかく温かみのある雰囲気を作っています。

【平屋については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 平屋の魅力まとめ6選  

※ 平屋と2階建て、どちらを選ぶ?  

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