暗い家を明るく。LEDを使ったライティング

Aya F. Aya F.
ATHENA, CERUTTI ILLUMINAZIONE DI CERUTTI PAOLO CERUTTI ILLUMINAZIONE DI CERUTTI PAOLO
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なるべく電気を使わない節電生活が日本の暮らしに根付いて早数年。消費電力を減らすために注目を集めているのが新しい省エネ家電やLEDのような省エネ照明です。発売開始当初は、蛍光灯、白熱灯に比べて値段がかなり高かったこと、照明の色が青白く感じられたことなどの理由で導入されづらいこともありましたが、最近ではぐっとお手頃になり、明かりの色もバリエーションが広がって身近になりました。コンパクトなサイズもインテリアに取り入れやすくいろんなアレンジ方法が広がります。今回はLEDのライティングの可能性を探ってみました。

知っておきたいLEDのこと

LEDと一口に言っても、電球型、テープ型などいろいろな形のものがあります。従来の白熱灯、蛍光灯と比べて長寿命かつ省エネなのも大きな特徴。つまり取り替えづらい場所、狭い場所などに使うととても便利です。防水加工が簡単なのでベランダなどの屋外でも使いやすいのも魅力です。また、熱線や紫外線も少ないため、美術品などのライトアップにも使えます。逆にLEDで気を付けなければならないことは、光の発色。LED電球では青みを帯びた光を感じることがあります。最近では従来の電球と遜色ない色合いのものも出てきていますので、確認してから購入するといいですね。

リビングにライティングにLED

くつろぎの空間・リビングにはあたたかな色の光があるとほっとします。最近のLED電球では、リモコンで白みの強い昼白色から黄色みの強い電球色の間で七段階に光色を選ぶことができ、さらに調光器がなくてもそれぞれの光色で七段階の明るさが調整できるものもあるのだとか。天気や時間帯、気分によって心地の良い光色、明度が簡単にアレンジできるのは本当に贅沢!LEDならではです。写真はシャンデリアが吊られているように見えますが、実は壁紙にLEDが埋め込まれた不思議な形の照明です。だまし絵を見ているようですね。

キッチンで手元を明るく

コンパクトなLEDは、従来の取り付けが面倒だったり場所を取りすぎたりする照明から解放され、モダンなキッチン照明を実現します。例えば、キッチンの釣棚下のスペースは、調理でよく使うにも関わらず、天井からの照明では十分明るく照らすことができないデッドスペース。こちらのように釣棚の底の部分にLEDライトを埋め込んでみると、レシピ本を開いてみても調理をしていても不便に感じることはなくなりますね。

デコレーションとしてのLED

SWING, YOY YOY Eclectic style living room Lighting

光源となるものが小さくなると、デザインとしてもアレンジの方法が格段に広がります。前述のLEDが埋め込まれた壁紙も驚きですが、こちらのペンダントライトもまたとても個性的です。東京のデザインスタジオYOYが作ったこちらのライトはSwingという名のとおり、まるで揺れているかのような形になっています。遊びのある形は、パンチのきいたお部屋のデコレーションとしても活用できますね。

Photo: Yasuko Furukawa

色合いの使い分け

LEDの色は元々赤・青・緑の光の三原色で、これらの組み合わせによってほとんどの色を出すことができるのだとか。白色LEDと呼ばれるものは、青色LEDの光に黄色蛍光体によって変換された黄色い光が混ざって白い光になるという仕組みで、それゆえにLED電球で青みがかった光を感じるわけですね。この写真のような多色発光のLEDテープを使うと、普段のお部屋も気分でカラフルにすることもできるようです。ワクワクしますね。

階段のモダンなライティングに。

このようなLEDテープライトを簡単にうまく活用できる場所としては、階段が挙げられます。階段が暗い場合でも、注意を促すためであっても、長時間つけっぱなしにしても電気代があまりかからないLEDは格好の照明素材です。階段の踏み板の縁に着けると段差がわかりやすいですが、こちらの写真のように裏側につけるとちょっと近未来的な雰囲気になりますね。

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