屋外空間を上手に取り入れて開放的な住まいに!その方法を素敵な実例とともにご紹介!

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
庭を内包する家, 松岡淳建築設計事務所 松岡淳建築設計事務所 Modern dining room
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外の光が燦々と降り注ぎ、心地いい風が入ってくるような明るく開放的な住まいに憧れる方は多いと思います。そうした気持ちのいい開放感のある住まいにするには、単純に窓を大きくすることももちろん1つの方法ですが、その他にも様々なアイデアがあります。そこで今回は、神奈川県を拠点に活動する松岡淳建築設計事務所の素敵な実例とともに、屋外空間を上手に取り入れた開放的な住まいにする方法を紹介していきたいと思います。  

開口面積を大きくする

まず最初に紹介するのが、単純に窓の面積を大きくすることです。開口面積が大きければ大きいほど、まるで外にいるような開放感を得ることができるでしょう。それだけではなくて、こちらの住まいのように、吹き抜け空間やウッドデッキと直結させるなどの工夫を組み合わせることで、より開放的な住まいにすることができます。「料理を楽しめる家」という要望に、青空の下のような空間で友人たちとダイニングキッチンで過ごせる空間が見事に実現されている住まいです。

写真:鈴木賢一  

坪庭

屋外空間を取り入れる上で、庭は重要な役割を果たします。しかし、庭をつくるには十分な敷地面積がないという場合もあるでしょう。そんな場合でも、坪庭のような小さなものをつくるだけで、室内の開放感は随分と違います。こちらの住まいのように、ルーバーを使って目隠しをすれば、光や風は入り込みながらも、プライバシーは十分に確保されるため、庭の配置の自由度も高まります。また、坪庭に沿って吹き抜けを設ければ、さらに明るく開放的な住まいになるでしょう。  

▶坪庭についてはこちらの記事でも紹介しています◀

坪庭のメリット・デメリット


室内と屋外空間に同じ仕上げ材を使う

室内と屋外空間に同じ仕上げ材を使用することも検討してみるといいでしょう。例えば、こちらの住まいの洗面所の壁には、ベランダの壁に用いられているサイディングとタイルが使われていますが、これによって、まるで洗面所とベランダが1つの同じ空間にあるような広がりが感じられるデザインとなっています。ここでは、洗面所とベランダを仕切るガラス扉が開口部いっぱいにはめられていることも、細かいですがその広がりを生み出す大切な要素となっています。  

段差のない境界

建物を普通に建てていくと、室内と屋外の境界には数十cmの大きな段差が生まれます。こうした大きな段差があることで、内と外の行き来が不自由になり、せっかくの庭を十分に活かせないような住まいになってしまいがちです。こちらは、ハウスメーカーの建売住宅において外構計画が富士山の眺望を活かしきれていないということで、松岡淳建築設計事務所によってリビングからほとんど段差なしでつくられたウッドデッキになります。これによって、室内と屋外の出入りも楽になり、アウトドアリビングとして富士山のきれいな眺めを楽しめる最高のくつろぎの場へと変貌しています。

写真:Atsushi MATSUOKA  

全開にできる窓

屋外空間を上手に取り入れていくには、開口部を大きく取ることも大切になりますが、それに加えて、その開口部を全開にできる窓の開け方にすることも重要になります。例えば、開き戸や折れ戸などがそれにあたります。こちらの住まいでは引き戸を取り入れていますが、その戸を壁に収めることができるようにすることで、引き戸でも開口部を全開にすることができます。こちらでは、さらに床の素材を内と外で同じにすることで、室内と屋外の連続性が生み出されています。

写真:Atsushi ISHIDA  

※松岡淳建築設計事務所の手がけた建物はこちらでも紹介しています※

松岡淳建築設計事務所

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