木造建築は、人が過ごすうえで居心地の良いものが備わっています。木には自然素材ならではの温もりがあり、香りや感触、色、そして経年とともに増す風合いなど、そのすべてが安らぎと癒しを与えてくれます。今回はそんな木造建築の温もりと癒しについて紹介していきます。
木造建築は陸屋根にするのが難しいといわれています。一方で切妻屋根とよなれる三角屋根は一般的に馴染みあり木の質感とも相性のよいシンプルな形です。屋根が三角になることによって家の中に高さの違いができるので、風が通り抜ける道を作ることができます。こちらの住まいは特に三角屋根の白い杉板張りの外壁が目を引きシンプルな外観にアクセントを加えています。
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木造建築の温もりと癒しの代表と言えば、やはり趣ある和の住まいではないでしょうか。昔ながらの技法によって室内は木の調温調湿で心地よく、深い軒や縁側、畳の上に寝転がる幸せなど、和風住宅ならではの造りは日本人の心に寄り添った住まいをつくってくれます。和の落ち着いた暖かい温もりが、疲れを癒し、明日への活力を与えてくれそうですね。
【木造和風建築については、こちらの記事でも紹介しています】
縁側は外に対して開かれ屋外と屋内をつなぐ中間の場所です。天候に左右されずに、庭の四季の移り変わりを楽しめるのがメリットです。縁側は風情があるだけでなく、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。例えば、無垢の木を使った自然素材で縁側を広縁とすることで木の香りに包まれながら庭を眺めるなんて言うのも素敵ですね。
無垢フローリングはその柔らかな踏み心地や、足から伝わる優しい温もり、落ち着いた木の香りから人気のある床材です。木の呼吸による調湿効果から快適な住環境をもたらしてくれるので天然の除加湿器とも言われています。こちらは関東の内装材を使用したエアコンに頼らず冬暖かく夏涼しい自然素材の家。暖炉の炎と木の香りに包まれ癒しのひと時を持つことができます。
クレジット: 撮影:吉田誠
木のぬくもりを活かした引き戸玄関は如何でしょうか。住むにつれて味わいが増す木の質感は経年と共に存在感ある外観をゆっくりと作ってくれます。木の温もりのある外観がやすらぎのある環境を作り、また家路につく家族を暖かく迎え入れてくれます。特に天然木ならではの豊かな表情と、思い出とともに深まる味わいを家族と共有することが出来るのは素敵ですね。
自然素材の無垢の木はその一本一本がそれぞれ異なる表情を持ちます。同じものが1つとなく無数のパターンを持ちその美しさは空間に癒しと上質さを演出してくれます。夜はこちらのように温もりあるライティングでライトアップすることによって、より癒やし効果もあふれる雰囲気に仕上がります。
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