心機一転、引っ越しして住まいを借りようと思い立ったのはいいけれど、何から手をつければいいのか、分からなくなることはありませんか?特に今まで家族と同居していた方が一人暮らしを始める場合、住まい探しから始まって諸々の手続き、入居から退去にいたるまで、初めてのことが山積ですよね。今回お届けするのは、賃貸住宅で暮らすと決めたら気をつけておきたい7つのポイントです。段取りをもう一度確認して、新生活の第一歩を明るく踏み出しましょう!
家を借りるとき、インターネットで条件に合った物件を検索される方も多いと思います。まずは自分の収入でまかなえる家賃のめやすを決め、そこから住みたいエリアをいくつか挙げてみましましょう。気になる物件を探していくうちに、このエリアならこのくらいの家賃という相場が分かってきます。
家賃の相場と並行して、間取りや広さといった部屋の条件も考えます。都心に職場や学校がある場合、住まいが郊外になるほど家賃は安めに、住まいは広くなるのが一般的ですが、その分通勤通学代がかかります。ペットがいる場合は、飼育可能な物件かどうかも要チェックです。
住まい探しには家賃のほかにさまざまな費用が必要になります。賃貸暮らしには敷金、礼金、仲介手数料、保証料などの初期費用をはじめ、毎月の管理費と共益費、火災保険料、更新時期には更新料といったコストがかかります。一般的に、家賃と管理費・共益費を合わせた金額は、収入の1/3以下に抑えるのが理想とされています。せっかく見つけたお気に入りの住まいも、家賃負担が大きすぎて住み続けられない!といったことがないよう、費用には慎重になりたいものですね。
気になる物件が見つかり、条件も合致したら、次は実際に住まいを見に行くことになります。現地を見学するときは室内、建物全体、周辺環境に注意しましょう。
集合住宅ではごみ置き場や集合ポスト、階段や共用廊下の清掃状況など建物全体の雰囲気もチェックしておきます。共用設備がきちんと片付いているかどうかは、安全で快適な暮らしに大きくかかわる大切なポイントです。
周辺環境を知るには明るい昼間だけでなく、夜間にも訪れることをおすすめします。最寄り駅からの帰り道の人通りや街灯の有無にも気をつけましょう。駅から遠い場合は、バスの便の頻度や駅前に自転車置き場があるかどうかも確認します。
賃貸住宅は申し込み後、審査を経て正式に契約となります。入居後は役所への届け出、ガス・電気・水道などの公共料金の住所変更手続きを忘れずに行いましょう。
入居後なるべく早い時期に、現状の住まいの様子をチェックしておきます。床・壁・天井の剥がれやきずといった傷み、備え付けのエアコンなどの家電製品やコンセント・照明器具のスイッチは稼働するか、建具類の開閉はスムーズかどうか、排水管につまりやにおいはないか、水やお湯はきちんと出るか、水まわりにカビはないかなどを確認し、不具合があれば早めに伝えます。
アパートやマンションなどの集合住宅の場合は、特に音とごみの分別に気をつけましょう。自分だけでなく、そこに住む人全員の住まいであることを忘れないようにしたいものです。
入居者には経年による劣化を除き、元の状態に戻してから退去する「原状回復」が求められています。日々の生活で生じるある程度のいたみは仕方のないことですが、できるだけきれいに暮らした方が退去時に余計な費用がかからずに済みます。